外来作業療法(脳トレ教室)とは?
外来治療を受けている方を対象とした、認知症予防・認知症治療の一つとして、リハビリテーションを行っています。 こんな事が気になったり、困ったりしていませんか?
- 同じ事を何度も訪ねるようになった
- 物の置き忘れ、しまい忘れが増えてきた
- 慣れた道で迷った
- 話すときに物の名前が出にくく「あれ」「これ」が増えた
- 時間や場所の感覚が不確かになり、約束事を間違えるようになった
- 物や人に対する興味や関心がなくなってきた
- 人と会うことや出かけることが億劫になってきた
- 使い慣れた道具の使い方が分からなくなった
- 同じ料理を何度も作るようになった
- イライラしたり、不安になったり情緒が不安定になりやすい
- 物事の段取りが上手く行かない、考えられない
- 生活のリズムが乱れてきた(食事や睡眠が不規則・身だしなみにかまわない、など)
早めに予防活動に取り組むことは、認知症の発症を防ぐこと、症状の進行を先送りにすることに有効です。
特にエピソード記憶(短期記憶)
- 注意分割機能(いくつかの対象に注意を振り分けたり、切り替えたりする機 能)
- 思考力(日常生活での判断や計画、管理などをする機能)を鍛えること、さらに有酸素運動に取り組むことが有効とされています。また、生活習慣の改善、対人交流を行うことも予防への取り組みとして上げられています。
内容
専門スタッフにより、脳機能を分析し、一人一人に合ったプログラムを作業療法士が計画し、一緒に実行していきます。
例)
- 体操・エアロバイクなどの有酸素運動により、脳への血流を促し、脳の活性化を図ります。
- 文章の読み書き、計算などを利用した知的活動により、脳の機能を刺激します。
- 回想や音楽、芸術(絵や習字など)を用いて脳機能を刺激し、活性化します。
- その他、生活習慣やご自宅での生活に対して、アドバイス等も行っています。
- 定期的に出かける場所を作ること、人と会って話す機会を作ることも生活リズムの改善につながります。
利用について
外来受診をされている方が対象となりますので、医師との相談の元でご利用となります。他医療機関に通院されていても、ご利用は可能ですので、医師にご相談下さい。
シニアスクール
一日を通して脳機能の訓練を行います。
外来作業療法における活動内容に加え、社会参加や外出などの計画・実施、話し合いなど他者との交流にも重点を置き、取り組んでいます。お互いの気持ちを話したり、相談したりできる場所にもなっています。