2017年 12月号より   

平成29年の振り返り

 早いもので今年も年末となりました。毎日楽しく、皆様とご一緒していると本当に日にちが過ぎるのを早く感じているスタッフ一同です。今年もこの素敵な一年間を振り返ってみたいと思います。 年明けは正月遊びのすごろくゲームや書初めで始まりました。今年は達筆な方も多く、例年にもまして、よい作品ができていました。また「酉年」にちなんで和紙などを使用した鳥の置き物や、貼り絵などに取り組まれる方もおられ、かわいい展示ができました。
 2月の節分には賑やかに豆まきや鬼倒しゲームのレクレーションを行い、3月はお雛様を女性の方が綺麗に飾って下さり、一緒に記念撮影など行って楽しみました。
春は花見のドライブ。天候の都合で梅は見に行くことができませんでしたが、桜は満開の時に見ることができました。そして例年通り、仁保川の鯉のぼりを数えにも行きましたが今年も何匹泳いでいたのか正確には分かりませんでした。
 夏は、昨年猿の被害があり、今年は野菜作りができませんでしたがその分、おやつの西瓜をおいしく食べたり、素麺流しなどで楽しみました。また、七夕飾りでは折り紙で薬玉を作ったり、しっかり願いを込めて短冊も書きました。ご自身の健康だけでなく、「家族仲良く」「みんな元気に」など、ご家族や周囲の方の幸せを願う方もたくさんおられました。
秋は病院全体の行事にも参加しています。
 近隣の幼稚園との交流会では皆様目を細めて喜ばれていました。
 他にもオカリナの演奏会やボーリング大会など、「芸術の秋」「スポーツの秋」など、様々な秋を楽しんでいただきました。また、文化祭では1年間、心を込めて作られた作品を病院ホールに展示してたんぽぽ園以外の方々にも披露することができました。
 12月も年末にかけて、紅白歌合戦、クリスマス会など楽しい行事を予定しています。
また、今年はより一層「その人らしさ」を重視したいと考え、大人数での活動のみでなく、数名の小さいグループでの活動にも力を入れてきました。しっかり体操をする、散歩に出かける、ゆっくり昔の話をしたりカルタ取りなど懐かしい遊びをする、など内容は様々ですが大勢の中ではあまり話されない方でも、少人数の中ではご自分らしい一面を見せてくださることもありました。加えて、必要な際にはご自宅に直接伺い、自宅での過ごし方を実際に見せて頂いたり、介護の方法、関わり方などについてアドバイスをさせて頂くこともありました。園では見られない、ご自宅での様子を知ることで、より一層「その人らしさ」を意識することができたように感じています。
 来年も、日々の何気ない会話、笑顔で一緒にお茶を飲む、などの「日常」を大切にしながら、季節の行事や創作活動、体を動かすレクレーションや体操などで心も体も元気に過ごして頂ければと思います。来年もどうぞよろしくお願い致します。



2017年 11月号より   

仁保幼稚園・保育園交流会

 10月27日、毎年恒例となっている仁保幼稚園・保育園の園児との交流会を行いました。今年は園児12人が遊びに来てくれました。
交流会は園児たちのあいさつからはじまり、歌やお遊戯を披露してくれました。園児たちの元気な歌声や踊りを大変喜ばれ、一緒に歌ったり、手拍子をして楽しまれていました。
その後のふれあいタイムでは、園児たちが利用者の皆さんの手のひらを叩いたりマッサージをして回りました。「可愛いね」「小さな手だね」と回ってきた園児たちに声を掛けて喜ばれていました。とても嬉しかったご様子で、ある方は園児さんが早く回ってこないかとウキウキされ、「おいで、おいで」と呼んでいらっしゃいました。
ふれあいタイムの後は、利用者と園児が一緒になり、すごろく大会を行いました。
今回来てくれた園児は来年から小学校に上がるため、すごろくは小学校入学をテーマに作成しました。「大きな声であいさつできるかな?」「好きな食べ物は?」「何をしたいかな?」などのマスを通り、ゴールは小学校入学です。園児と利用者さんが力を合わせゴールを目指しました。ゴールに到着すると、一緒になって喜ばれていました。
最後にプレゼント交換です。交流会のために2ヶ月前からプレゼント作りを行っていました。今年は段ボールで作ったガチャガチャマシーンとカプセルの中には髪飾りやキーホルダーを用意しました。“紐にビーズを通す?“段ボールを切る?“色を塗る?など利用者の得意な作業を分担し、多くの方にプレゼント作りを手伝っていただきました。プレゼントをもらった園児たちは中に何が入っているのだろうと、とても楽しみにしていました。
園児からのプレゼントは折り紙で作った作品にメッセージが書かれていて、作品を見て利用者の皆さんも大変喜んでおられまた。
今年も楽しい交流会があっという間に終わりました。「また来年も交流会を行いたいね」と期待される声がいたるところから聞こえてきました。また来年も皆さんに楽しんでいただけるように計画を立ててまいりたいと思います。

お出かけ

11月初旬に紅葉狩りに出かけました。今回は大殿にある龍福寺です。
11月初旬は暖かな気候だったので、残念ながらまだまだ紅葉は進んでいませんでした。しかし、通路を覆うように伸びたモミジが素敵で、みなさん大変喜ばれていました。通路をゆっくり歩き、葉の色が少しずつ変わっているのを楽しまれ、「この葉はもう少しで赤くなるよ」など話しながら進まれていました。モミジだけではなく万両やツワブキの花なども見ることができ、大変喜ばれていました。
「来年こそはモミジが色づいた風景が見たいね」と楽しみにされていました。
これからは寒い季節となるため、来年の春までドライブはお休みになります。
それまでの間に皆さんとどこに出かけたいか、計画を立てておきたいと思います。

2017年 7月号より   

たんぽぽ写真展

梅雨から夏本番に向けて、たんぽぽ園でも様々な作品ができあがっております。
今月は不定期にお送りしております作品の写真展をお届けいたします。

七夕飾り
ホタルブクロの作品を作りました。
輪飾りや切り絵、くす玉など飾り付けました。多くのご利用者様に協力してもらいました。いろいろな色の短冊に願い事を書いて飾り付けています。

貼り絵
ホタルブクロの作品を作りました。
葉は切手を使用して葉脈をイメージし、花は和紙を使うことで花の優しさを表現されています。

朝顔の切り絵
季節の壁面飾りです。すだれに朝顔の切り絵を貼り付けました。皆さん「涼しげで気持ちがいいね」と喜ばれています。

折り紙
折り紙で紫陽花を作りました。虹は画用紙を丸めて貼り付けています。とても細かな作業ですが、毎日こつこつと作られていました。
とても喜ばれていたそうで、ご自宅で蛙の折り紙も作って持ってきてくださいました。

花紙丸め(果物・朝顔)
色とりどりの花紙を丁寧に丸め、ピンセットを使用して図案に貼っています。とても細かい作業ですが、二人の方が協力して行われています。

色塗り(ハイビスカス)
たくさんの方に協力してもらっています。同じ色でも塗り方によって仕上がりは様々です。

手芸(カタツムリ)
季節に合わせた下げ飾りを作っています。梅雨は「カタツムリ」の作品です。細く縫った布をクルクルと巻いています。本物のような仕上がりです。

相撲星取り表
大相撲の取り組みがある月に作成しています。自宅で新聞やテレビを見て結果を調べてこられる方もいらっしゃいます。最近は稀勢の里関が途中で休場してしまうので、皆さん少し残念そうにされています。

2017年 5月号より   

花見

 暖かくなり、ドライブ日和の日が増えました。送迎車の車窓から見える菜の花やこぶしの花を楽しみながら皆さん来園されていました。

3月下旬に桜の開花が宣言されました。

開花宣言を聞いた利用者様から花見に行きたいと多くの声をいただきました。「一の坂川が綺麗」「五重塔がよかった」と期待の声も多く、検討した結果、八坂神社に出かけることにしました。

八坂神社は大きな鳥居のそばに並木道が続いています。見学に行った日にはまだ五分咲き程度でしたが、重なり合う桜並木を見て「すごいね」「来て良かったね」と喜ばれておりました。利用者様から「写真を撮って」と声をかけられたり、写真映えする場所を探されたりと、とても楽しまれておりました。

今年もたんぽぽ園前の桜の木も満開の花がつきました。ドライブに出かけられなかった利用者様にも散歩に出て写真を撮って楽しんでいただきました。

鯉のぼり

4月に入り、仁保川に鯉のぼりが泳ぎ始めました。今年は何匹泳いでいるのかと話題になり、皆さんと出かけています。

とても楽しみにされていて、向かう車内では「去年は1 00 匹ぐらいいたね。新聞にも約1 00 匹って書いてあったよ」「今年は20 0匹ぐらいかね」など話が弾んでいました。

車が到着すると、風がなく鯉のぼりは垂れ下がり「日干しみたいね」と、少し残念そうでした。すると突然に風が吹き始め、鯉のぼりが一斉に泳ぎだした光景にびっくりしながらも、とても喜ばれていました。

鯉のぼりの周りをゆっくりと見て回り数を数えました。

今年は87匹と去年より少し減っていたようですが、皆さん大変喜ばれていました。

2017年 2月号より   

桜満開間近

 3月になり、日差しの暖かさを感じられる日が増えてきました。冬は利用者の皆様と外出ができず、窓辺から外を眺めて「まだか、まだか」と春の訪れを待っていました。「暖かくなったら散歩がしたいね」「花を植えにでたいね」と言われておりました。

春の訪れが待ち遠しい2月下旬頃から作品作りは春のものを制作しています。綺麗な花の絵の塗り絵や貼り絵から、切り絵や壁面飾りなど、冬の時期に比べ色鮮やかなものが増えました。その中でも、桜の作品になると皆さん大変喜んで取り組まれています。折り紙を切ったり、桜の花びらに色をつけたり、お花紙で花を作ったり、たくさんの桜ができました。壁に飾ると皆さん「良くできたね」「華やかになったね」と見学して楽しまれておりました。

今年のソメイヨシノの開花は3/27頃とのことです。それまで作品を見ながら皆さんと花見をして待っているところです。

2017年 1月号より   

新年のご挨拶

院 長 貞 國 太 志
 あけましておめでとうございます。

今年も、職員一同、
一人一人の幸せのために、
日々、努力していきます。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

デイケア医師 野 村 滋
 明けましておめでとうございます。
認知症の患者さんといえども、できるだけ良い状態で、できるだけ長い期間在宅で生活して頂く、デイ・ケアはそのために、認知症の進行をできるだけ遅らせる、認知症の症状をできるだけ良い状態にする、ということを目標に活動しております。ということはこれまでも申し上げてきました。
昨年、作業療法士が1名、精神保健福祉士が1名、送迎車の運転手が2名採用されそれぞれのスタッフが自分の本来の仕事に専念できるようになり、そして何より、人員が充実することにより仕事の量だけでなく質的にも向上してきました。
今年もデイ・ケアが一層発展するように、そして利用者の方々がよりよい在宅生活ができるようデイ・ケア職員力を合わせて頑張りますのでよろしくお願いします。

デイケア師長 田 村 和 恵
あけましておめでとうございます。
皆様、スタッフのユニフォームが変わったのはお気づきですよね。デイケアスタッフ一同、今年1月4日より新しいユニフォームに着替えて気持ち新たに頑張って参ります。また、今年は酉年です。利用者の皆様、ご家族の皆様の止まり木のような場所になれるよう、全員で在宅生活の支援に取り組んでまいります。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

デイケア看護主任 山 縣 麻 由 美
 暮れからの街の喧騒も落ち着き酉年が始まりました。
にわとりは人に時を報せる動物です。年齢を重ねるごとに時の流れの早さに驚き、あたふたしている毎日ですが…悔いを残さないように時間を大切にして過ごしたいと思います。
今年一年、皆様にとって、私にとっても運気をトリ込み、幸多い日々となりますように。
よろしくお願い致します。

デイケア主任 奥 田 和 彦
 明けましておめでとうございます。
今年は酉年ですね。酉年は果実が極限まで熟した状態とのことなので、様々な事で成果が上がる年でもあるようです。良い運気を取り込むと共に、日々積み重ねてきた成果を発揮して、皆様の為になるような良い一年になるように、スタッフ一同頑張って行きたいと思っております。
今年もよろしくお願いいたします。